少し前の事なんですが、書いてはやめ、書こうと思ってはやはりやめ、、
いやでもやっぱり書き記しておきたくて残す事にしました。
僕の人生に於いて、とっても大きな事となったので、、
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ACQUA社長 青山正幸 さん
今の若い世代はわからないと思うし、正直僕も世代ではけど、1990年代後半〜2000年代にかけてのカリスマ美容師ブームのど真ん中のカリスマ美容師ご本人w
今のインスタフォロワー数十万人とか、インフルエンサー美容師の比じゃないレベルの人気で、、
もはや世の中の扱いは芸能人枠だったそう。
営業中に店の外には、休みの他美容室の美容師さんがガラス越しに見学してたり、ファンが仕事終わりを店の外で出待ちしてたり、完全予約制なのにワンチャン切ってもらえないかって人で長蛇の列ができたり、1日に1人で50名とか70名とか指名予約が埋まってた時代。
今考えると『作り話っしょww』って若い子には言われそうだけど、これほんまなのよ。
その昔のカリスマ美容師ブームを牽引した伝説的サロンなので、今のアラフォー以上の美容師さんから知らない方はいない程のカリスマサロン。
僕はそんなカリスマ美容師ブームのど真ん中で流行を創ったACQUAに、20歳で新卒入社して約10年間修行をした。(入社時にはカリスマ美容師ブームはほぼ終わっていた)
そんなACQUAで20代の全てを過ごし、美容師としての基礎と土台を作って頂きました。
当時は当時で本当に全てを捧げて働いていたし、勉強をさせて頂いていた。
そんなこんなで去年、勇気を振り絞ってようやく挨拶に行かせて頂いたんですよね。
(その他にも相当昔にも記事にしているACQUAイズム 記事もあり..)
そこで便宜を図ってくださったのが総店長の熊谷さんで、
熊『青山さんが飯連れてってくれるってよ!』
『ふぁ?!?!!!!?!』
という流れで..
元スタッフが、前々職場の社長と
真ん中:青山さん 右:総店長 熊谷さん ※まさかの掲載許可
こんなにも恐縮なことがあっていいのか、、
いやだって、、
勝手に辞めて、勝手にコンタクトさせて頂いた我儘な身分ではありますが、、
こんなにも光栄なことはないと、喜んでお返事させて頂きました。
ずっと伝えたかった事
『今の僕があるのはACQUAのお陰でしかありません』
この想いを伝えたい。その一心。
いやwww そんな一方的なお前の気持ちなんか知らんわwwwww
と一蹴される事も覚悟の上。
その想いで、昨年夏にACQUAにもお伺いしたんですよね。
思う事があって辞めて、紆余曲折あり、今に至るわけなんだけどやっぱり
『今の自分があるのはACQUAのお陰。20歳の美容人生のスタートがACQUAだったから今がある』
と強く思っている。
ブログやSNSではピーヒャラ調子よく書くことはできるけど、恩師を前にして声にして言うことができるか。言霊を込められるか。 これがやっぱり大切だなって思っていたんです。
伝えられるうちに伝えないと後悔する。と
何を話せばいいんだろう..
と、珍しく不安に駆られていた僕でしたが、乾杯と同時にぶっ壊して頂いたのが
『で、お前辞めてどこ言ったの?』
ふぁ!ーーーーー!!!!ーーーー!!wwww
いきなりセンシティブな問いキターーーー
いやまぁ、、もう時効ですよね、、
って事で、同期たちがやる店のオープニングスタッフで入りました。と正直に。
当時は辞める時に『〇〇の店に行く』ってオフィシャルには言えない業界風潮だったというのは言い訳だけど、事実でもある。
青『ほーん、〇〇ってあいつか!覚えてる覚えてる。△△も同期か?』
み『いえ、△△は僕の下の代です』
なんて懐かしのスタッフ話になり和みつつも、
のべ1000人近くは新卒を雇ってきたであろうに、10年近く前に辞めた僕らのことも覚えていらっしゃる事にただ感動した。
『俺、ミッチーチャンネル見てんだよ〜テレビで。』
えwwwwwwwww
見てるんですかwwwwww
という驚きとともに恐縮すぎて身長が5mmくらいになりましたが笑
青山さんの貴重な時間を僕なんかのYouTubeで奪ってしまっているww
とともに、今こうやってしっかり美容道を歩んでいる姿を見て頂けた嬉しさもしかり。
僕がYouTubeを始めた時に参考にしていたのが、
ACQUA 野沢道生氏も出演していた
「ビューティーコロシアム」
ほど規模は大きくないものの、
『コンプレックスを解消して輝く様』
『変身して笑顔になる様子』
『明日からの毎日に活力が出る姿』
『なりたい私になれる瞬間』
という 美容のチカラ をYouTubeで表現したかった。
ACQUAのロゴは
なんだけど、真ん中の赤いチョンは口紅💄なんです。
『僕らがカットをして、明日新しい口紅を塗りたくなるカットをしよう』
というのがACQUAの裏コンセプト。
それはいつしか僕の美容道になり、自然とYouTubeで表現していた。
そんな事もお話できたのは、この上なく嬉しい事でした。
手前味噌だけど、
ACQUAで美容師人生をスタートし、ACQUAで学んだ事が僕の礎となり、今がある。
当時はどうして注意されているのか、何で認められなかったのか分からなかった事も、今ではわかる気がするし、『人を本気で育てる』と覚悟してからは恩師たちの気持ちがよくわかる気もする。
若い時は若い時なりに必死なんだよね。わかる。
多岐に渡る話、あっという間に時間が経ち
これこれ3時間くらいはお話させて頂いただろうか。
当時の懐かしい話や今の業界動向、考えていることなど、、
ここまで様々なお話をさせて頂けるとは思わず感激するあまりだった。
昨年逝去された綾小路さんの話では、思わず目頭が熱くなる瞬間もありつつ..
やはりまだ信じられないし、いつもの少し高めのハスキーボイスで
『おはよー!』
なんて後ろから入ってきそうというのは皆同感で。
綾小路さんと野沢さんと青山さんが創ったACQUAを、青山さんが繋いでいる。
沢山のスタッフの出入りがあり、時代の変遷を乗り越えて今なお繋ぎ続けている経営力と手腕は、
20代だった僕には分かるはずもなく、今ももちろんまだまだ理解なんてできないけど、自身も店の経営運営の一旦を知る立場としてそれが『とんでもない事だ..』という事くらいは分かるようになってきた。
未来へ。
連綿と続く青山原宿表参道の美容史に於いて、ACQUAは間違いなくど真ん中にいたし、その中で勉強をさせて頂き、1ページを担えた事を誇りに思ってる。
今の僕があるのは間違いなくACQUAのお陰。
であり、今回このような機会を設けて頂けた事自体が奇跡だと思っており、厚かましくも進言させて頂いたのが
『恩返しの一環として何かできることはありますか』
ここ数年で1番勇気を振り絞った発言だったと思う。
言わない後悔より、言った後悔。くらいの気持ちで振り絞った。
予想外に前向きなお返事を頂き、またこれが未来へ繋がると嬉しいと思っています。
美容師18年目。まだまだ道半ばの美容師人生。
プレーヤーとしてのピークは過ぎたと自覚しており、美容師としてのセカンドキャリアを多角的な考え方で模索しています。
自分の未来が、古巣や恩師の方々と交わる未来である事を期待して、また明日からも頑張っていきたなと。
青山さん、熊谷さん、この度は本当にありがとうございました。